「 Open Diagram 」 出展作家|熊野 陽平
Category : 現代美術シッタカぶり

2016.02.10~02.21【 元崇仁小学校 】
続いて熊野陽平さん(京都市立芸術大学大学院構想設計 修士2年)は一番作品数が多く、なんと一人で7作品も出展されていました。というのも修了制作の京都美術館本館や学内での展示はちょっと違う感じだったそうで、展示場所を探していたという話とこの「 Open Diagram 」がつながってくるわけです。5点が結構アナログなゲーム、2点がインスタレーションになっています。トークでは元々このエリア出身であった熊野さんにとっての京都駅は街へ出るために必ず通過する壁であり、エリアを突き抜ける高架の線路も一種の「仕切り」のような感覚であったということで境界の反転や水平の線といった「ボーダー」(ボーダーは僕が勝手につけた呼び方です)についての作品を発表されていました。水槽に椅子を浮かしたインスタレーションは並んでいる光景がやけにカッコ良く(失礼)、またレーザーの水平器を使ったインスタレーションもスタイリッシュでした。幾種類かのボードゲームもとてもシンプルな作りで好感が持てました。どのゲームも参加者にとっての運命、もっと言えば「指示されたこと=成り行き→結果」を一定のルールの枠で遊ばせる手立てを発表しています。大きな映像付きですので誰も居ない教室がガヤガヤと賑やかです。確かにこの装置はあの会場では無理なようです。タイトルも「ナゲットゲーム」(やっぱりマクド店内でゲームをしていましたw)「交通事故占い」「忌憚のない会話」など中々のもんです。ゲームという「一堂に会する」空間と時間を設定することで互いの関係性を検証しているのではないかな、などとシッタカぶったり…小学校には珍しい渡り廊下にあるゲームではコロコロとパチンコ玉を投げてみなさん遊んでました。








