「 肉とヴェール 〜 清田泰寛・神馬啓佑 2人展 」
Category : 現代美術シッタカぶり

2016.12.03〜12.25【 京都芸術センター ギャラリー北・南 】
唐突ですが「言葉」と「道具」。
さて清田さんは以前の半立体的な作品(あくまで僕の初見時です)から
平面に於いて、その重層的なイメージからレイヤーを一元化した感じになっています。
記号のような、何かの進捗工程を図式化したような奇妙な模様が特徴的で、
とても温度、そう、体温を感じますね。
これは言語間の摩擦熱でもあるんですね。
そこに表れるのは清田さん独特なリズムです。
そして神馬さん。かなり画風が変化しています。
カッコ付けではなく、とてもクールな展示。
神馬さんのモチーフはご自分が愛用しているツール。
それはいつも手で触っていると感じる無意識な「強い執着度」ではないのでしょうか。
安河内さんの解説文を読んで思うのは「肉」=つまり「身」と呼べる作家の
芯である極私的感覚と、
そこに「ヴェール」を掛けるがごとくイメージを重ね完成させる「仕上げ」
(これは鑑賞者への見せ方へのアプローチ)の二つの大きな要素を
絵画の成り立ちとして考えるというものではないか、と
(安河内さん、違ったらすいません)。
冒頭の二つの語彙はそのまま「文字」と「感触」に置き換えられます。
さらに「記号」と「表層」にも。
2人展とありますが二つの作品が混合的に展示されることはなく、
かえってそのことで会場の移動や前に見た作品の印象を残像として置きつつ、
もう一人の作品に新しく刺激的にインスパイアされるという
明確な効果もあります。
共に1985年生まれであり、
その手法や追究心、画家として希求するものに
力強さと魅力的な迷いも感じます。








