「 尾行的運動描画 ~ 嶋田 元菜妃 」
Category : 現代美術シッタカぶり

2017.04.11~04.22【 galerie 16 】
以前のグループ展が初見でした。
その着想と作品のクオリティのみならず、
何よりも「想定外の臨場感」を強く感じ、大注目でした。
頭に小型ビデオカメラを装着し、
主観的映像でマラソンレースの沿道画像をスライスして
レイヤーした作品でした。
そして今回は渋谷のスクランブル交差点で
特定の人物の背後から、その行動を追尾し
“移動の時刻”を任意に選び、やはり「レイヤーを統合」したものです。
尾行というのは目的があって成立するものですが、
この場合は一種のモチーフとして描かれてます。
もしその方の「行動上の特性」があるならば、
このような「記録=痕跡」に如実に表れてくるかもしれません。
“意識的につける側” と “無意識に記される側”、
匿名性の高い対象、予定調和のない不確定要素…
写真表現のひとつのカタチです。
鑑賞者そのものが必然的に
それぞれの立場に置かれるという展示設定も秀逸でした。
https://www.pppimoona.com/








