「 上野 千紗 個展 ~ 別々の場所で、同じタイミングで眠る 」
Category : 現代美術シッタカぶり

2017.05.23~05.28【 KUNST ARZT 】
上野さんの個展は僕にとっては3回目。
やはり上野さんのプロフィールの「畜産科の高校を卒業」という経歴が
大きく作品、作風に反映していることは言うまでもありません。
つまり“彼ら”が生きる(生き続ける=生かされる)ということは、
生物から食物への不可逆的変容を目の当たりにすることであり、
花もまた散る宿命=生のスパンから逃れることはありません。
上野さんはその都度インスタレーションとして形態を変えつつも、
最終的には「生→死」のプロセスに
作品の本質を希求していると思えます。
花を飾る→クロッキーする→油画に起こす→枯れる花を解体する→その手を痕跡の形にする…
ポエティックという意味ではなく、
僕にとってはかなり文学的要素の強い展示でした。

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