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刺繍する犬 ~ 無効化された音の装置

Category : 現代美術シッタカぶり
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2017.12.23~01.27【 YOD Gallery 】

刺繍さんを初めて知ったのは
ブログを始める前の10年ぐらい前かな。
浜崎健立現代美術館での初個展が初見でしたね。
そして3年前のART OSAKAで初対面。
ほら、何年も前から知っているのに
ちゃんとお話ししていない感じの緊張感、
昨日も最初っからうまく口が回らない…笑

昨年はスイスは
バーゼルで作品発表、
かなり売れました、と語る
刺繍さんの確信な面差し、
「やっぱり作家は作品が売れないと…」
そうです、確かに。
さて、防護服、マスク、鉛といった
素材要素は放射能や
さらに反原発といった
カウンター的な印象を持たれるんですね。
(皆さん、そういう質問されてました…)
そう言う僕も
刺繍さんがシフトしたのかな、と。
でも違いますね。
そう言えば昔から刺繍されるモチーフも
かなり「音」寄りでした。
それとMac、つまりApple。
これも単に仕事に
プライベートに使っている以上のものではない、と。
肝は、刺繍さんが当初から
「刺繍という一見、手仕事が
実は女性を政治的活動から
遠ざけるための手段であった」という
説に沿って表現方法の一貫としているということ。
これは穿ってみるようなフェティズムでも
工芸的アプローチでもない、
独特な、いや女性としての
当然のスタンスが発端となっているわけです。
やはり「声としてのマイノリティ」が
グラデーションのように
無効化される懸念というものは
決して大げさでなく、
ステートメントにある
「社会にコントロールされた
雄性と雌性」という
かなり直球なメッセージを
孕(はら)んでいます。
フェミニズムや
ジェンダーといったテーマは
ややもすると
腫れ物を触るが如く受けとめがちで
暗黙の了解を前提とした解釈を
最大公約数的に強いられる
現実もあると思います。
大好きな作家さんです。ぜひ!

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