矢野 洋輔 個展 | 出てきた根
Category : 現代美術シッタカぶり


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2018.09.18~09.30
【 gallery morning 】
矢野さんは
何をつくっているのか?
造形作家への
この根源的な問いは
そのまま鑑賞者に
フィードバックする。
多分、ちょっとした
タイムラグを伴って。
基本的にマケットは
つくらずに
彫り進めながら
様々な名前の樹木は
それぞれに
ことごとく変容した
見方によっては
実に奇妙な形となって
僕たちの前に
鎮座する。
以前に拝見した
巨大な顔面の作品は
アステカ文明を
僕に連想させ
あるいは森の隅で
蠢きながら発芽する
生命体を思わせた。
突如地表に落ちて来た
未確認物体や
SFに出て来る宇宙船が
実は古代の指輪が
モチーフだったといった
あらぬ空想を呼び起こす
愉しさを常に作品から
受けるのは
冒頭の「それは何か」という
問いそのものが
矢野さんの造形観の中では
すでに愚問である
証拠なのかもしれない。
第13回 大黒屋現代アート公募展
大賞受賞、
改めておめでとうございます。
なんか見るたびに
作品に貫禄というか風格が
出てきましたね。








