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Oh! マツリ☆ゴト ~ 昭和・平成のヒーロー&ピーポー | 会田 誠 / しりあがり寿

Category : 現代美術シッタカぶり
会田&しりあがり1

2019.01.12~03.17
【 兵庫県立美術館 】

タイトルにある
マツリゴトとは「政事」。
為政者と“普通”の人々とは
上位下位、主従といった
“抗えぬ関係”といった印象が
どこまでもつきまとうが
実は為政者は
主権者である国民によって
“雇われて”いるのであることを
強く再認識する必要があると思う。

戦争という
人災がもたらしたものから
派生した様々な事象を鑑みても
かつての“人民”の
体制批判や反骨精神は
現在とは比べ物にならないと思う。
それはやはり生きることに
真剣だったということでは
ないだろうか。
だから政治家たちも
“彼らなりに”真剣だったはずだ。

さて主題に沿った
無名の人々と彼らが
対極に想定したり
自身らのカタルシスを求めたりした
ヒーローたちが生きた
昭和、平成のありさまを
多くの資料や作品によって
アーカイブする
貴重かつ重厚な展示は
時間をかけてじっくりと
見られる内容だった。

加えて
4名の現代作家による
それぞれに魅力ある展示も
魅力的で興味深いものだった。

ビジュアル的には
高さ7メートルもの巨大張りぼての
会田作品が圧倒的存在感を示す。
墓石に見立てた議事堂と
その中で繰り広げられる
有象無象は
もはや現実的アイコンであり
残念ながら風刺を越えてしまうほどの
茶番な体たらくである。

しりあがり寿さんの作品もまた
ヒーローに休日なしという
暗黙の了解に奇妙なバタ臭さを
持ち込んでみせる。

滑り込み状態で見た展示は
改めて高らかに
堕落した政治にNOと言い続け
行動で示し
その“怖さ”を突きつけることを
決して
ハードルにしてはいけないと
強く感じた。

先月の京都新聞での
平田剛志さんの今展のレビュー。

「ヒーローの正体とは
無力なピーポーに寄り添い
政治や社会にメッセージを発する
美術家たちではないかと気付く」

なるほどなフレーズである。

そして更に眼福だったのは
北川民次の原画が
見られたことだった。

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