BONUS TRACK | 久保木 要 個展
Category : 現代美術シッタカぶり

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2019.07.09~07.14
【 KUNST ARZT 】
どこで見てもわかるというのは
観者にとっては
アイコン化された作風と映り
作家にとっては
もしかしたら
賞味期限付きの制作の痕跡に
過ぎないのかも知れない。
作家の中を何かが
通り過ぎるのではなく
作家自身が常に
何かを貪欲に探し
何かに託し
何かを作ろうと企て
造形や色彩を糧として
行きつ戻りつ…
久保木さんの新たな展開に
おそらく殆どの人が驚くだろう。
手ひねりから繰り出される
まるでSFの一編の謎めいた物体の如き
その造形に原初的な波動を感じ
矯めつ眇めつしているうちに
シンメトリックな
モジュールな丸みに魅了されていく。
そのテーマが
やがて徐々に平面化していく中で
そのフォルムは見事に二次元化され
平面→立体という定番化した流れに
まるで逆らうように
しかも素材をアクリル板とし
実にあっけらかんと提示してみせる。
しかしながら
その構造や精度は
ポップな面差しとは裏腹に
手も時間もコストも
想像以上にかけている。
作家がインスパイアされ
あるいは留保されたイメージが
光を受けながら
壁に色影を揺れる様もまた
“見たこともない” ものを見る
すなわち幼児が見た感情を
追体験するような
不思議な感覚がまとわりつく。
「果敢なる開陳」と
呼ばせていただく。
http://www.kunstarzt.com/Artist/KUBOKI/Kaname.htm










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