磨野 郁子 展
Category : 現代美術シッタカぶり

2020.03.24~03.29
【 ギャラリー恵風 】
つくり尽くす
そんな大義を掲げてみたって
どうにもならないこともある
それは人の作品を
それなりに見てきた
ものぐさで浅学な自分が
いざ
つくる側に立ってみて
人並みに
肥やしにもならぬ逡巡と
耳垢ほどの頓挫を
バタバタと
繰り返していることから
痛感している
世間の様相が
想像を二段跳びで
越えてしまっている今
磨野さんのような作品を見て
或る種の
カタルシスのようなものを
感じるのは
これはもう必然なのかも
見るからに
混み入った作風の反面
朴訥で邪気が無く
直感的な速度が
そのまま魅力に繋がっているのが
面白くて
年齢不詳性別不詳国籍不詳の
その
わからなさが
却ってわかるというロジック
このスタンスに学ぶところは
実は大きい
「いつから作品を?」の問いに
「児童画からです!」と
明解にお答えになった
経歴、受賞歴に
感服よりも頷くよりも
つくる強さを
もらった展示
また
勝手に師匠と
呼ばせていただく御仁に
出会うひとときを
得た気分











