心情装飾 | 大石 早矢香 展
Category : 現代美術シッタカぶり

2020.06.24~06.30
【 京都髙島屋 6階美術画廊 】
入り口から臨む
二点の大作。
日本の神話に登場する
トヨタマヒメとイザナミを描いた
直径140cmの
圧巻の一言に尽きる
壮大なストーリー性を放つ
レリーフ作品。
この二点はこの後
茨城県陶芸美術館に収蔵され
関西でお目にかかれるのは
最後かもしれません。
大石さんのモチーフの中で
手足に
目が行ってしまうのは
筋張り、内包された
生への欲望と喪失と
刹那と消滅のイメージ。
そして
全体を取り巻くように
徹頭徹尾に加飾された
様々な装飾の中で
際立って生々しい
エロスを
強烈に感じさせるのが
それらの
表現の巧みさです。
もう一つ大事なものが
大石さんならではの
独特の毒気。
一見飄々とした風情の中に
仔細に見ていくとわかる
象徴的な素材が
数多く隠れているのが
わかります。
カワコワイというのかな。
大局的=鳥瞰・俯瞰な視点と
極めて局所的な微細な要素をも
同時に取り込みながら
サイズに関わらない
それぞれのスケール感に
圧倒されながら
宇宙的な時間の
うねるような波に
飲み込まれていく快感。













