池辺 政人 展
Category : 現代美術シッタカぶり

2021.08.24~09.04(月:休)
【 galerie 16 】
2016、2018年と
(無論1980年代から
ここに至るまでも含めて、ですが)
作風の変遷を拝見するにつけ
やはり作家が執着する何物かを
こうして追体験するのが
実に楽しいんですね。
それを「疎と密」の突き詰め方と
捉えるとやはり
連綿と脈々と今に続いて。
例えば
ギャラリーの壁一面の
ベニアを搬入してから24時間
黙々と彫り、描きながら
作家は時間に潜む疎と密を
自ら体感として炙り出して
いたのかな、と。
また台北の市街の俯瞰や
大樹、建築物を
執拗なまでに線”化”させ
観者と支持体との距離感をもって
疎と密へと誘導される
そんな勝手な妄想。
そして、今展で突き抜けた
そんな印象です。
一貫したオールオーバーなスタイル。
ドロッピングの向こうに底に奥にある
手数と表情の豊かさ。
鉱石や鱗粉のような
膨らむ近視眼愉楽と
雨粒や敷石に見えてくるディテール
草いきれのような匂い。
今が一番素敵なんだ、と
間違いなく僕には傑作と映りました。
ギャラリーオフィシャルサイト↓
https://art16.net











