fc2ブログ

南山城学園の粘土室

Category : 現代美術シッタカぶり
1_202309281138147fa.jpg

2023.07.18~10.01(月:休)
10:00~18:00
【 art space co-jin 】

社会福祉法人南山城学園が運営する
障害者支援施設内にあるアトリエ
通称「粘土室」に通う9名の方々の表現。

会場では粘土室でのそれぞれの
紹介かたがたの映像が流れている。
中でも、今展では西村妙子さんの
”作品”について、僕の中で
強烈な何かがショート、した思いを。
(最初の3点の画像です)

施設のスタッフが西村さんに渡す
ロールケーキほどの粘土の塊。
爪を立てながら指で掻き取る。
その掻き取った断片をくるりと
指先でこねる。
と次の瞬間、想像しなかった行動。
断片は床に落とされる、
延々とこの行為がリピートされる。
キャプションによれば
粘土の塊の表面が
掻き取った指の痕跡でいっぱいになると
その塊そのものを
床に落とすこともあるという。

少なくとも僕が認識する
「つくる」という行為そのものが
ここでは一切の意味を持たなくなる。
それは”作っている”でのはなく
指の感度がまだ柔らかな土を捉えて
そこに陶芸の制作過程とは全く異なる
まさしく”営み”とも取れる
愉楽のルーティン、が現れるのだ。
だから完成もなければ収束もない。
あるとすれば床に落とされた
西村さんにとっての行為の残滓。
見方によれば、これは
飽くなき恍惚の”カタチ”だろうか。
文中に度々お出ましのカッコは
つまり、確信も確定もできない
推測の域を超えた、という意味での
言葉の頼りなさの果て、を意味する。
何を今更ではあるのだが
この、ちゃぶ台返し、の展開は
今展を思い出す度に
僕の中でもリピートされるはずである。

意図すること、とは?
いや、そもそも、意図、とは
なんぞや?と
愚かな自問が僕を苛む。

南山城学園↓
https://minamiyamashiro.com
art space co-jin↓
https://co-jin.jp/exhibition/3971/

2_202309281138179d5.jpg

3_20230928113817db0.jpg

4_2023092811382007e.jpg

5_20230928113822bd4.jpg

6_2023092811382291c.jpg

7_20230928113825015.jpg

8_20230928113825dce.jpg

9_20230928113826248.jpg

10_202309281138283f5.jpg

11_20230928113907bcb.jpg

12_20230928113910b30.jpg

13_20230928113912c7c.jpg

14_20230928113912168.jpg

15_20230928113913bf4.jpg

16_20230928113915b3b.jpg

17_20230928113916f0b.jpg

18_20230928113918839.jpg

19_20230928113919a55.jpg

20_20230928113921736.jpg
58カ国語に翻訳
English
お越しいただきありがとうございます

ナミキ・キヨタカ

………………………………………
アート・ドキュメント・ブック・
ミュージック・演劇・ダンス・
朗読・時事・ひがみ・そねみ・
やっかみ・おせっかい…
などなどシッタカぶって書きちらかしては
ゆらゆらと過ごしております。
言いたがり、やりたがり、ノリたがりな
のんのんとしたブログにお越しいただき
ありがとうございます。
facebookもよろしくです。
………………………………………

ここから、また…
最近の書き散らかし…
こんなこと書いてます
こちらへもどうぞ!