岸田 良子 個展 | TARTANS & 写真 ≒ 絵画/再読〈カタログ〉
Category : 現代美術シッタカぶり
2021.09.07~09.25
【 galerie 16 】
今展で、11年目となる
TARTANSのシリーズ。
記憶の限りでは全て見ています。
僕は「記録された実在」と呼んで
写真と絵画との往来として
岸田さんならではの
アプローチ、解釈だなぁ
と、いつも感服させられて。
そしてアーカイブのようでありながら
むしろ、岸田さんの根底にある
創作の基幹のようなものが
散見される展示も。
これは1977年、初個展
「カタログ」の再現
いや
再読、です。
作品のサイズもさることながら
何の変哲もない
身の回りの物が
正面切って圧着されて。
そこには
何周回っても
かっこいいものは
かっこいい、と断言できる
潔さ、が。
未発表の220枚の
35mmリバーサルフィルム。
これすら、かっこいい。
岸田さんが撮ったからに
他ならないのですが。
まずモノクロ写真にして拡大、
周囲は全て黒のアクリルと
硝煙とボンドでマチエール。
「絵画からどこまで遠くに行けるか」
この骨太な伏線は
見事にTARTANSとして
ブレない脈絡をもってして
過去の様々な
そして現在の岸田さんを
貫いています。
見慣れたサイズではない
TARTANSが
やけに新鮮だったりも。
ギャラリーサイト↓
http://www.art16.net